MT4のEAは基本的に24時間ずっと稼働させっぱなしです。しかし運用者によって停止のタイミングの意見が分かれます。その賛否について検証していきます。
▷週末クローズする
金曜の相場価格と月曜の相場価格に差がありローソク足の間にすき間ができる事がありあります。この隙間の事を「窓」と呼び窓が開いた状態の事を「窓開け」の状態といいます。この窓が上方向に大きく開くことを「ギャップアップ」、下方向に大きく開くことを「ギャップダウン」といいます。月曜日にギャップアップやギャップダウンが発生し、設定していたストップロス値(損切値)を超えてマーケットが開始すると、想定していたよりも大きな損失が発生することになります。このリスクを避けるために、週末クローズ機能のあるEAを好む方もいます。しかし逆に月曜日に値が上がり利益となることもあり、その場合は利益につながります。優秀なEAは長期的にトータルでの利益を狙っているため、短期的な目で見ると損失となることもありますが、長期で見るとそうでもない場合も多いでしょう。
▷重要指数発表前
アメリカの雇用統計発表、FOMC、ECBの政策金利発表といった重要経済指数の発表前後は相場が荒れます。そのため発表前後はEAを停止するというのが、トレーダーの中では一般的です。ここはあまり賛否のない停止タイミングと言えます。稼働させていると大きな損失につながってしまうこともあります。
▷ロジックによっては停止不要のものも
荒れた相場を得意とするようなロジックのEAは、停止しない方がいいこともあります。これは賛否というよりも作成者や運用者次第です。
基本的にMT4のEAは動かし続けることが前提で作成されているので、停止という裁量判断を加えることがマイナスの結果になることもあります。停止させてしまうとバックテスト通りの成績にならないこともあります。運用者によってどちらがリスクが少ないという判断は異なりますので、自分自身の考えに沿ったMT4のEAを選ぶのがいいでしょう。適宜停止がいいと考える場合は、週末クローズや時間指定で稼働する機能のあるEAを選んでください。